美女だらけの武装集団アマゾネ

アマゾネスは、女性だけの国家です。男性がいないため普段はセックスをしませんが、年に何度か男のいる国を集団で訪れ、男性と交わって子作りをします。産んだ子供が男児なら殺し、女児ならそのまま育てました。戦う部族のため弓の名手ばかりで、射るのに邪魔なため、右の乳を切り取っていました。「アマゾネス」という言葉は、ギリシア語で「乳なし」という意味です。なお、もう片方の乳は授乳に必要なため切り取られませんでした。

ギリシア神話の英雄伝の中に、何度も「アマゾネスの退治」話が登場するところから、アマゾネスの国はひとつではなく、複数あったと考えるのが自然でしょう。いずれにしても、常に女性が敗れるとことに、男性優位社会を望んだギリシア人の思想が現れています。

ヘラクレスに滅ぼされたアマゾネス

ギリシア神話最強の男といえば、ヘラクレス。ミケナイの王に仕えていましたが、王にうとまれいくつもの難行を言いつけられます。その内の一つがアマゾネスの女王ヒッポリュトスの帯をとってくることでした。帯をもらいに行くだけですが相手は最強の武装集団ですので、ヘタをすれば戦争になりかねません。さすがのヘラクレスも一人で行くのは危険と考え、仲間を引き連れて大勢で向かいました。

女ばかりの園に男が集団で行けば、エロチックな事態になることは避けられません。しかも、ヘラクレスは精力絶倫の男性。かつてライオン退治に行った時に拠点としたテスピアイの王宮では、王の50人の娘全員と、一晩で交わったという強者です。彼がアマゾネスを訪ねるなり、とてもロマンチックな雰囲気となり女王は簡単に帯をほどいてヘラクレスに渡しました。

ヘラ女神の策略で殺し合いに

ヘラクレスの一行と、アマゾネスの女性軍団とは、和気あいあいとそれぞれパートナーを見つけて交わり、ヘラクレスも女王ヒッポリュトスと甘い一夜を過ごします。しかし、ここに邪魔が入ります。ヘラクレスの成功を望まない女神ヘラが、アマゾネスの一団に紛れ込み、「異邦人たちは女王をさらう目的で来た」とデマを流します。

驚いた女たちは、一斉に男達に襲いかかりました。ヘラクレスは女王に騙されたのだと勘違いし、反撃して彼女を殺してしまいます。そして、戦いの末、アマゾネス全員を殺し壊滅させてしまいました。

アマゾネスは女性だけの国家で、セックスのためだけに男性を必要とする集団です。女権社会の象徴とも言えますが、英雄物語の中で常に「退治される相手」として描かれています。古代ギリシアの男性優位社会の正当性を示そうとする意図のあらわれといわれています。
このアマゾネスも映画化されています。⇒アマゾネス - Yahoo!映画