牛とセックスしたパーシパエ

クレタ王のミーノースの妻パーシパエーは、かわいそうな身の上です。元々のクレタ王であったミーノースの父親が亡くなったときに、ミーノースは王位を継承できませんでした。そこで、彼は海神ポセイドンの力を借りようとします。彼は王位を継ぐために、海から牡牛を出現させポセイドンに捧げるという誓いを立てます。

何とか魔力で牡牛を出すことができ、ポセイドンの力でミーノースは王位を継いだものの、牡牛が気に入り、ポセイドンに渡さず自分のものにしてしまいました。怒ったポセイドンは、王妃パーシパエーが牡牛に欲情するような魔法をかけます。ミーノースは夫のために犠牲にさせられてしまいました。

毎晩牡牛とのセックスを夢見る王妃

ポセイドンは、ミーノースが自分との約束を果たさなかったことに怒り、本人にではなく、その妻に罰を与えました。夫の嘘の代償を妻が払うというかわいそうな話ですが。王妃パーシパエーは、牡牛とのセックスが頭から離れません。牡牛のたくましいペニスに自分が貫かれることを妄想する毎日です。朝から晩まで、そのことしか考えられず、牡牛と交わらない限り狂ってしまうと考えます。

何とか牡牛とセックスする方法はないものかと考えた挙句、アイデアを思いつきます。たまたまアテーナイから来ていた有名な工匠のダイダロスに頼んで、牝牛の像を作ってもらいました。外側には牛の皮をはり、中を空洞にして自らがそこに入ります。そして、牝牛の像を野原に運んで牡牛を待ちました。やがて草を食べに来た牡牛に向かってお尻を振って誘い込み、交わることに成功、ようやく思いを遂げることができました。

牡牛とのセックスで妊娠したパーシパエー

人間同士がセックスをすれば子どもができますが、パーシパエーと牡牛とのセックスでも子供ができてしまいました。生まれた赤ん坊は、牛と人間のハーフ。牛の頭に体は人間という怪物で、ミーノータウロスと名付けられます。王ミーノースは、工匠ダイダロスに命じて、迷路のような奥の部屋を作らせ、この怪人間を閉じ込めてしまいました。これが、「クノッソス宮殿の迷宮」として知られる部屋です。

ミーノータウロスとは「ミーノース王の牛」という意味です。閉じ込められたミーノータウロスは、9年ごとに7人の少年と、7人の少女を食べたそうです。画家ピカソはミーノータウロスにとてもひかれ、いくつもの作品に残しています。意図は不明ですが、自分自身とミーノータウロスとを重ねて見ているという趣旨の発言もしています。

クレタの王妃パーシパエーは、夫が海神ポセイドンを裏切った罪のため、牡牛と交わり牛頭人身ミーノータウロスを産みました。哀れな獣姦の話です。
ちなみにミノタウルスは映画にもなりましたが、評価はイマイチだったようです。⇒ミノタウロス - Yahoo!映画