神々の代理戦争になったトロイア戦争

ギリシア戦争におけるトロイア戦争はギリシアとトロイアの間で起きた戦争です。その物語はギリシア神話の多くの物語に描かれました。
増えすぎた人類を減らすための戦争
ギリシアとトロイア、2つの国による戦争でしたがじつは元はゼウスが増えすぎた人口を減らすために起こした戦争でした。しかし、いつしか神々の代理戦争とも取れる状況になってしまったのです。オリンポスでテティスという娘の結婚の宴席が行われている中、エリスという神が、自分が招待されていないことに腹を立て、黄金のリンゴを神々の座に投げ入れます。この時に最も美しい女神に捧げると言ったことで事態は更にややこしくなりました。これにヘラとアテナ、アフロディーテの三人の女神が激しく対立してしまうのです。ゼウスはこの林檎が誰にふさわしいかをトロイアの王子パリスに委ねます。
パリス審判
この審判に三人の女神はそれぞれパリスに自分の持つものを与えると言います。ヘラは世界を支配する力、アテネは戦争に勝利する力、アフロディーテは最も美しい女性。パリスはアフロディーテを選びました。この時、最も美しい女性というのがスパルタ王に嫁いでいたヘレネーでした。この選択でヘレネーは連れ去られます。スパルタ王のメネオラスはこのことをミュケナイの王アガメムノンに伝えるとトロイアに行ってヘレネーを返すように求めますがパリスはこれを拒否。この結果トロイアに対して戦争を仕掛ける事になりました。神々、特に女神も先の審判の結果もあって対立し、ヘラ・アテネ・ポセイドンがギリシア側に、アポロン・アルテミス・アレス・アフロディーテがトロイア側に味方することになります。
10年に及ぶ大戦争
この戦争は10年に及びます。アガメムノンを総大将とする総勢10万人と1168隻の軍船でトロイアを攻撃します。英雄として名高いアキレウスの活躍もあって待ち構えたトロイア軍を撃退、トロイアは強固な城壁の中に籠城することになりました。トロイア側の英雄ヘクトールの勇戦もあって戦いを続けますがヘクトールはアキレウスとの一騎打ちで敗北しアキレウスも弱点であるアキレス腱を負傷したことで瀕死の重症を負うと死亡。以降戦いは膠着状態になりました。その後ギリシア側の知将オデュッセウスによるトロイの木馬が実行、この計略を見抜いてたラオコーンは木馬を入れてはいけないと警告するもアテネの仕向けた怪物により殺され、カッサンドラは予言を誰も信じない呪いにかけられていました。この作戦によりトロイアは敗北しました。
戦いの結果
この戦いはギリシア側の勝利で終わりました。しかしギリシア側の指揮官たちは一様に悲劇に的な末路を辿りました。指揮官の1人、小アイアスはアテナの神殿でカッサンドラを強姦したことでアテナの怒りを買い、船を沈められ死亡しました。メネオラスは暴風でエジプトに漂流してしまい帰国に8年かけてしまいます。総司令官だったアガメムノンは戦争前に自分の娘を生贄に捧げてしまったことを恨んだ妻と愛人によって帰郷後暗殺され、トロイの木馬作戦を考案したオデュッセウ

トロイア戦争はある意味、神様が関わるとろくな事にならないことを示しているのかもしれません。ちなみにトロイアはシュリーマンにより19世紀末に発掘され、実際に大きな戦争があったことがわかっています。神話とは消して絵空事ではありません。